今回は、「ACE Studio」のステム分離機能「音源スプリッター」の使い方を解説します。

自分で作成した音源や、外部で用意したWAVファイルをトラックに追加してステム分離することも可能ですが、今回は「Inspire Me」で生成した楽曲のステム分離を試してみます。

トラックの追加

  1. 「その他のツール」のアイコンをクリックし、「Inspire Me」をクリックします。
  1. 楽曲生成編で「Inspire Me」で生成した楽曲をトラックにドラッグ・アンド・ドロップします。

ステム分離

  1. 画面左上のトラックにある空白部分を右クリックし、[AIツール]>[音源スプリッター]の順にクリックします。
  1. 「アドバンスト」を選択し、「分割」をクリックします。

【「アドバンスト」を選んだ理由】
一般的に、AIを用いたステム分離やボーカルカットを行うと、以下のような音の劣化が発生しやすくなります。

・アーティファクト(ノイズ):本来存在しないはずのシュルシュルとしたデジタルノイズや、金属的な響きが混ざってしまう現象。
・ポンピング現象:特定の楽器の音が鳴った瞬間に他のパートの音量が不自然に沈み込んだり、逆に浮き上がったりする現象。

2026年2月現在のACE Studioにおいて比較検証した結果、この「アドバンスト」設定が最もこれらの弊害を抑えてステム分離することができました。

  1. 生成には少し時間がかかりますが、楽曲やトラックの生成よりも早いです。
  1. 各トラックの波形が表示されたら完了です。

2026年2月現在のACE Studioの音源スプリッターは、Moises AI Studioなどの専用Webサービスと比較しても、遜色ない分離精度だと感じました。

特に以下のようなニーズを持つ方にオススメできそうです。
・徹底的に耳コピの精度を上げたい人
・AI楽曲の歌詞の読み間違いやミステイクを修正したい人
・特定のトラックを自分の演奏や歌唱に差し替えたい人


最近のAI楽曲はミックスも上手いので、特定の楽器の音作りの研究にも使えそうだなと思いました。

今後、コード検出やBPMの自動検出・プロジェクトへの同期といった機能が実装されれば、Moises AI Studioの完全な代替、あるいはそれ以上の存在になり得ると感じました。

「ACE Studio 2.0」AIトラック編このページでは、「ACE Studio」でトラックをAIで生成する手順を解説します。...